見栄をはったばかりに
- 2021.02.20
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20代後半の頃、一人暮らしをしていた私はある日突然、職も恋人も失いました。
そこから私の借金生活がスタートしました。
私が借金していたのは銀行のカードローンというものでした。
銀行のキャッシュカードにローン機能が設定されており、借り入れ限度額は50万円まででした。
キャッシュカードでATMからお金を借りられるのです。
最初はほんの2万円の借り入れから始まり、ちょっと足りない分を補填と繰り返し、最終的に限度額ぎりぎりまで借りて生活していました。
仕事もないのに借金しながら一人暮らしを続けた私は、とうとう実家に帰り自分の車を買い取り業者に売って借金を全額返済することになりました。実家は田舎のため、バスは1時間に1本あるかないか、電車も通っておらず車がないと不便な所でしたが、すぐに仕事が決まらず、増える借金の額に不安しかない私は車を売る選択しか出来ませんでした。
借金をしている事は恥ずかしくて、どうしても家族には相談できませんでした。母は急に実家に帰ってきて車を売却した私を心配していましたが、「車は維持費がかかるし、自転車で通える距離の仕事探して、貯金するの」なんてごまかしていました。
失業してお金がないのに一人暮らしを続け生活レベルを落とさず、それまで通りに化粧品や服を買い、友達と飲みに行っていました。すべて自分の見栄のためでした。20代後半で長く付き合った恋人に突然、「ほかに好きな人が出来た」と別れを告げられ、同時期に突然勤め先が倒産し、目の前が真っ暗になりました。
その寂しさや不安を買い物して着飾り友人たちと遊ぶ事で紛らわせていたのです。今となっては本当に浅はかだったと情けないですが、目の前の事しか見えて居なかったと思います。
実家に帰り車を売り、ようやく見つけた仕事は正社員でしたが給料は少なく、実家にいても厳しい金額でした。ですが、もう二度と借金なんてしない!と誓った私は給料が少ないなりに工夫して生活することを覚えました。前職の半分以下の給料だったにもかかわらず毎月少しずつ貯金が出来るようになっていました。
借金をしたことで「お金の大切さ」「工夫して暮らす」ということを学べたので、今となっては「いい勉強をさせてもらった」と思っています。
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